公開日 2018年06月07日

森林内等の作業におけるダニ刺咬予防対策 

ダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:SFTS)」の症例が国内でも確認されています。本疾患については、厚生労働省が症状やQ&A等の情報提供を行っています。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
SFTSは多くの場合、森林や草地等の屋外に生息するマダニに咬まれることにより感染します。マダニは全国内に分布しており、下記の事項に注意していただきますようお願いします。

1.ダニ刺咬の予防について

ア.服装について

(ア) 皮膚の露出は避けて下さい。

(イ) 衣服は、長袖、長ズボン、長靴下等を着用し、衿首、袖口、裾からダニが入り込まないよう、そで締まり、すそ締まりのよいものを着用してください。

イ.作業中、作業後等における対策について

(ア) 休憩、休息時間等には、自分の衣服をたたいてダニを落としてください。

また、敷物等所要の工夫をし、地面に直接腰を下ろさないよう心掛けてください。

(イ) 必要に応じてダニ忌避剤を携行し、使用して下さい。

(ウ) 終業時には、ダニが付着していないかお互いの服装(頭部、耳の中と後部、首の周りを含む。)を点検してください。

(エ) 帰宅後、入浴時等において、刺咬頻度の高い頭部(髪の毛の中)、耳の中と耳の後部、首の周り、わきの下、そけい部、大腿内側、膝の後部などにダニや刺咬痕がないか確認してください。

ウ.その他

野生動物等には、直接触れないでください。

2.ダニに刺咬された場合の措置について
(別添「ダニに刺咬されたときの措置について(フロー図)」参照)

ア.ダニの刺咬が浅く、自分でダニを取り除くことが可能である場合

(ア) ダニの口器が皮膚に残らないようにピンセット等で皮膚に近い部分を挟んで静かにゆっくりと離してください。

その際、病原体が逆流して感染を促すことがあるので、無理をして虫体を絞り込むことのないよう注意してください。

(イ) 取り除いた皮膚の部分は、消毒してください。

(ウ) ダニの一部が皮膚に残った場合は、残った虫体を皮膚科医師に完全に取り除いてもらうようにしてください。

イ.自分でダニを取り除くことが困難である場合

皮膚科医師により、刺咬した虫体を取り除いてもらうようにしてください。

ウ.数週間程度は体調の変化に注意し、発熱など感染症の初期症状と思われる症状が現れた場合は、医療機関で処置、治療等を受けてください。

ダニ刺咬フロー

本疾患については、厚生労働省が症状や症状やQ&Aなどの情報提供を行っています。

詳しくは厚生労働省へお問い合わせください。

ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html