吉野川 第十の堰

公開日 2016年08月31日

自然の宝庫・吉野川と人々の共存の歴史を偲ぶ。

藩政期に、現在の吉野川の河口から約14km上流で、旧吉野川への水流を調整するために築かれたのが現在の「第十の堰」の始まりである。第十村(現名西郡石井町)に設けられたことから、この名が使われている。

かつての吉野川は、現在の旧吉野川を本流とし、現在の吉野川は別宮川(べつくがわ)と呼ばれていた。下流域の農民は水不足や塩害に悩まされ、分流点のせき止めを嘆願した。三年の歳月と多くの犠牲のもと、藩政期最大の土木工事は行われ、第十堰の原形となった。明治11年に上堰を築き、現在のような二段の堰になった。明治以降の改修で、堰の表面はコンクリートで覆われたが、もともとの石積みの堰は水質の汚染を生じにくく、生物の生息には適した構造と言える。

清流吉野川の流れと阿讃の山並みを一望できる名所で、四季の野鳥も数多く見られ、春の菜の花や秋の虫を楽しむこともできる憩いの場となっている。

所在地 上板町第十新田
問合せ 上板町観光物産協会 088-694-6688

魚道
アユなどが遡上しやすいよう、傾斜が緩やかに設計された魚道

第十菜の花
堰の周辺の河川敷を彩る菜の花

高瀬の潜水橋

堰の上流にある「高瀬の潜水橋」。潜水橋とは、洪水の際に流木引っかかり水をせき止めることを防ぐため、あえて水没する構造になっている橋。吉野 川に多く見られ、近代的な橋が架かる今でも、北岸と南岸を結ぶ生活路として利用され、またその独特の景観は多くの観光客も引きつけている。

地図

第十の堰

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